ピサの大聖堂に残る“悪魔の爪痕”

ぐるっとイタリアの旅

ピサと聞いて、多くの人が思い浮かべるのは斜塔ではないでしょうか。

世界的に有名な観光スポットですし、

私も初めて訪れたときは、その傾き具合に驚きました。

でも実は、斜塔のすぐ隣にある大聖堂には、

少し不思議な言い伝えが残っています。

悪魔が残した傷跡

ピサの大聖堂の外壁には、小さな穴のような傷跡が並んでいる場所があります。

地元ではこれを

「Le Unghiate del Diavolo(悪魔の爪痕)」

と呼んでいます。

さまざまな伝説がありますが、

よく言われる1つによると、

悪魔はあまりにも美しい大聖堂に腹を立て、壁を壊そうとして爪を立てました。

しかし神の力によって阻止され、爪痕だけが残ったのだそうです。

さらに別のバージョンでは、

悪魔が建設を妨害しようとした大聖堂に登ったものの、

天使に追い払われ、下へ堕ちるなか、

爪で大理石に引っかき、爪痕を残した…

と言われています。

もちろん本当のところは分かりません。

けれど、中世の人々がこうした物語を語り継いできたことを思うと、

少し面白く感じます。

数えるたびに数が変わる?

さらに、この爪痕にはもうひとつの言い伝えがあります。

傷の数を数えても、なぜか毎回違う数になるというのです。

悪魔が夜になると数を変えているから…。

そんな話まで残されています。

観光客の中には、実際に数えてみる人もいるそうです。

“悪魔の爪痕”はどこにある?

気になる“悪魔の爪痕”の場所ですが、これは

大聖堂の北側の壁にひっそりと残っています。

大聖堂を正面から見て、左側の壁といったほうが分かりやすいでしょうか。

そして、壁のちょうど真ん中あたり、目線の高さにあります。

よく目を凝らして、探してみてください!

斜塔だけではないピサ

ピサを訪れる人の多くは、

斜塔の写真を撮ることが目的かもしれません。

でも少しだけ目線を変えてみると、

こうした伝説や小さな物語に出会うことがあります。

悪魔の爪痕も、そのひとつ。

次にピサを訪れる機会があれば、

ぜひ大聖堂の壁にも目を向けてみてください。

もしかすると、悪魔が残した爪痕を見つけられるかもしれません。

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