イタリア料理に使われる食材の代表格といえば、パスタ。イタリアには約300種類のパスタがあると言われていますが、知られていない地方特有のパスタも、まだまだたくさん存在しているでしょうし、実際にはもっとあるだろうと推測します。
料理によって使われるパスタは決まっています。より風味よく仕上げるには、どのパスタが向いているのか?ソースとよく絡むパスタはどれか?といった具合でパスタは使い分けられています。もちろん、個人の自由なのでアサリのスパゲッティならぬ、ペンネを使うのもアリです。でも、なんとなくミスマッチだなと感じてしまうのは、私だけでしょうか?
ところが、“ボンゴレ・イン・ロッソ”というアサリの入ったトマトソースをかけたパスタ料理があるのですが、この場合、稀にペンネを使ったものを見かけます。これだと、スパゲッティでなくても納得できてしまうのは、私はもうパスタとソースの組み合わせという呪縛にとらわれているのかもしれません。
他にもアマトリチャーナはブカティーニ(穴があいたストローのような太めの麺)、アラビアータはペンネ(万年筆のペン先のような形)、サーモンクリームはファルファッレ(蝶という名前で、リボンのような形)、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノはスパゲッティ・・・など、組み合わせが決まっているのは暗黙の了解といったところでしょうか。
イタリアでは、パスタは主食として食べられているので、言うまでもなく大事な食材です。となると、やはりパスタを使った言い回しも多いんですよ。ざっと調べてみたので紹介します!
(以下、主語は「彼」で統一しています。)
È una pasta d’uomo.(彼はお人よしだ)
È uno che ha le mani in pasta.(彼はとても手慣れた人(影響力のある人)だ。
Deve dimostrare di che pasta è fatto.(彼はなんでもよく知っている)
È uno di pasta grossa.(彼は粗野な人だ)
È uno di buona pasta.(彼は親切な人だ)
È uno che fa pastette.(彼は策略家だ)
È fatti della stessa pasta (di pasta diversa) di suo fratello.(彼は弟と気質が同じである(異なる))
È di pasta frolla.(彼はいくじなし(ふぬけ)だ)
È di pasta zucchero.(彼は愛らしい性格をしている)
どうでしたか?多いですね~。今回、イタリア人にとってパスタがどれぐらい大事なのか分かった気がします。
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